「拓ちゃんはどうしてあんなに穏やかなの? どうやって育てたの?」

遠い昔から、私の両親に投げかけられる質問だった。


自分でもそう思う。
両親の性格もあるだろうが、何故こんな人間が形成されたのか分からない。

「どこかに答えはないのか?」
と思っていた矢先。実家でそのルーツを見つけた。

両親が生まれてからずっと撮り貯めてきたアルバムである。
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早速開いてみる。

中には、家族に囲まれ満面の笑みを浮かべる幼少の自分が居た。
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長年の疑問が解けたような気がした。


拓:1歳?、母:23才。
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一方で父は、忙しい仕事の合間をぬって、
休みの度に色々な所に連れて行ってくれた事を覚えている。


しかし、幸福は長くは続かなかった。


母方の実家を襲った悲劇!!
突然の姉の死(心臓病)、妹の死(数年後にスキルス癌)。
(共に母から見た姉/妹という意味です)


そして、妹の後を追うかのように母を襲った悪性リンパ腫と胃癌(詳細)。


なんとか一命はとり止めたが、胃は1/3となり体重も大幅に落ちてしまった。

「癌のお陰でダイエットできたわよ☆」

と言い放つ超楽天家ではあるが、最近は苦労や不満を口にする事も多い…。

会う度に年老いたと感じずにはいられない。


両親に残された時間は、そう多くはないだろう。
いつかは別れが訪れる。

その前に、最高の思い出を残してあげたい。
一人前の親孝行がしたい!!

私にさりげなく漏らした小さな夢

もう少しで叶えてあげられるかもしれない。。(次回に続く)