都内某所から緊急のITサポート要請が!!

デスクトップPCのHDDが壊れた。
他社(購入元)のサポート要員が来て、保証サービスによりHDDを交換し
リカバリCDで工場出荷状態には戻せたが、そこから先が…。

という状況のようだ。


業務で自分のPCが使えず、途方に暮れている場面を想像する。
緊急を要すると認識したので現場へ直行した!!
...

I社の場合、業務に合わせた特殊な環境構築を行い、
sysprepを適用した直後のCドライブのイメージを取っていた。

が、それは2年も前の事。

・ソフトが入ったsysprepイメージから復旧させる(ディスクのコピーが必要だし2年前の環境)
・リカバリ終了後の工場出荷状態から再構築してゆく

この2つの手法を頭でシミュレートした結果、今回は後者を選ぶ事とした。
既にリカバリしてある方が、少し早い!!


自分用メモも兼ねて、行った作業内容を記しておく。

●PC環境再構築-作業項目詳細
・不要なプリインストールソフトのアンインストール(IBM系、SONIC DLAパケットライト、Symantec等)
・パフォーマンスチューニング(視覚、パフォーマンス優先、システム設定変更等主に軽くする設定)
・パーティション分割・容量変更(C:30%/D:70%)
・不要なサービスの停止
・セキュリティアップデート
 XP SP3インストール、Windows(MicroSoft)Update、JavaUpdate …IE7は排除,自動更新系は全てオフ
・個別ソフトダウンロード&インストール(d:\updateに保存)
 FlashPlayer10(+googleツールバー)、QuickTime7.3、AcrobatReader9.1、Lhaplus1.57
・Office2003インストール(WORD,Excel,PowerPoint)、SP3、2007コンバーター+SP1
・ドメイン参加、プリンタドライバインストール(CANON,ZEROX)
・個人Uidでログイン、マイドキュメントをd:\の該当フォルダに、その他設定を軽く
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基盤はシンプルで軽くを念頭におきながらも、内なる部分は最新で使い易く、
業務では最高のパフォーマンスを発揮する設定と、必要最小限のソフトに絞った。

ここまで全力でやって2.5時間。

誤算だったのはMicroSoftUpdateで選んでしまった
「.NET Framework sp1+ 3.5」に物凄い時間を取られた事。


だが完遂までの工程はあと一つ!!
最後にI社の方と協力してサーバーからF-Secureのリモートインストールだ。

ところが何をやっても全く駄目…。

ドメインにも参加できてるし、DHCPによるIPもきちんと割り当てられているの。
こちらからサーバーも見えるのに…何故?

ipconfig /renewはもちろん、regiserdnsとかflushdnsなど
無駄に懐かしいコマンドも打ってみるが状況は変わらず。


3分後…何気なくマシンを眺めていて閃く!!

Windowsの余計なお世話が邪魔してるのかもしれない…。

そうか…OS内のファイアウォールだ!!

早速コンパネの"Windowsファイアウォール"の設定を「無効」にした所、
無事にリモートインストール完了。

時間は期限ギリギリの18時で全ての作業を終える事ができた。

HDDそのものを交換し、可能な限りチューニングを施しているので
PC動作は痛快極まりない。自分でも使いたくなってきた(笑)

「これで明日からいつもの仕事が出来ます」

「本当に有難うございました m(__)m 」

と感謝の言葉を受けた。幸せなひと時であった。


[備考]
ソフトを使用し、サーバーにクライアントのイメージを定期的に取るような手法もある。
しかし、コスト面では大企業しか不可能で手軽に導入しずらいのも事実だ。

何より、高度なバックアップ環境を導入しても、肝心のリストア(復旧)で失敗する事も多々ある。

今回のように、手動で環境を再構築するのが実は最も良い手法なのかもしれない。


もし自分のだったら喜んで新しいマシンを作ってしまうが(笑)


●最後に
あなたのパソコンが遅いのは、寿命や性能の問題だけではありません。
必要最低限に絞り、環境に合わせたチューニングを施せば劇的に速度が向上するでしょう。

その他IT関連の事でお困りの方はどうぞお気軽にご相談下さいませ。