先日のこと。
元ジム仲間の方より、突発ITサポート(パソコンサポート)が入りました。

昔から使っていたデスクトップPCのモニタが壊れたので、
修理して欲しいとのこと。

「えぇぇPCではなくモニタ?」

詳しく聞いてみると、どうやらそのモニタは
15インチのブラウン管タイプ。
今では珍しいデカくて邪魔なやつです。

電気機器修理の場合は他社にお願いする事になるので、かえってコスト高。
またユーザにとっても古いブラウン管を、
修理してまで未来永劫使ってゆく事は絶対にお勧めできません。

それならば、同じ15インチの液晶モニタを買った方が、
よほど大きなメリット(省スペース/省電力/コスト安)がありますよ!

と伝え、納得してもらいました。

とは言えPCは昔の機種。

今の液晶に多いDVIやHDMIではなく、D-sub15ピンである確率が高いだろう。
もしくはメーカーPC独自の専用コネクタで接続されているのでは?
との疑念もあったので、しっかりと型番を確認してもらいました。
(メーカーによって型番シールの場所が違うので、電話越しでも大変な作業です)

結果、機種は発売当時一世を風靡した「HP pavilion 2000」と判明。
驚愕のスペック。
(同じ名称の同メーカーノートPCもあるので注意)
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Chi:Intel815 (Socket370)
CPU:Celeron 466MHz
MEM:64MBメモリ (PC100 64MB DIMM)
HDD:5GB(UltraATA)
CDD:24倍速CD-ROM
OTH:56kbps(LANなし)
O S:Windows98SE
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その他ネット上で外観や構造も確認。
最も汎用的なD-Sub15ピンで接続可能と分かったので、
その日のうちに安価で高品質な液晶モニタをゲットしました。
(何せPCショップは秋葉原事務所から徒歩3-5分ですし♪)

で本日。

草加市内にて液晶モニタの引渡し。
同時に他の相談事や、私の方から現在のPC使用環境や困りごとなどをヒアリングしました。

…とんでもない事実が判明!!

こんなに古いPCはもう使いたくないのに、
どうしても使わなければならない理由があるらしいのです。

その理由とは、
・当時騙されて?60万もかけてインストールしてもらった高価なドロー系ソフトが入っている
・そのソフトのCD-ROMやセットアップファイルはどこにも存在しない
・データは独自形式で他メーカのソフトとの互換性がない
・古いが使えるデータなのでメインPCとモニタを並べて使っている

との事でした。

つまりは...
今手元にある、化石となりつつあるHP pavilion 2000がないと業務が成り立たない。

逆の意味...
HP pavilion 2000が壊れた際の損失は100万円に匹敵(ソフト代60万+データ推定40万)


業界的に分り易く書くと
「独自の経理ソフトがWindwosNT4.0 Server上でしか動かない」
と同じようなものです。

解決策や他の問題点もあります。

その高価なドロー系ソフトで作ったデータを、今メインで使っている
メインPCのIllustratorで読み込み、ある程度編集できれば80%は解決です。

もしくはそのソフトを探し出し、新しいPCにインスールすれば良い。
しかしここにも問題があり、既に発売されていないらしいので、
Win98以前にしか対応していないとも推測できます。

また大切なデータが古いPCの摩耗したHDDの中にしか存在せず、
バックアップすらされていないという事実はシンパイアルダイモンダイです!!
(ついでにCD-ROMドライブが壊れていたりと小さな不具合も発覚)

今回は時間がなかったので液晶モニタのみの受け渡し+簡単なヒアリングとなりましたが、
後日会社の事務所を訪問し現場環境を把握。
問題のPC含めたトータルな改善提案を行う!という事になりました。

現場に行くのは楽しいですし、困っている方々の助けになれるのは喜ばしい事です。

P.S.
ことにパソコン(コンピュータ)ほど困りごとが発生する媒体はないと思います。
普通に暮らしている方にとっては紛れもないブラックボックス。
私の場合だとクリアーケースに入っているイメージなのですが、
時にグレー…ブラックになる事もありますね。。