2010年度2回目のジムの続編です。

> 帰宅直後、異変に気付きます。
>
> ポケットに入れていたはずのアレがない…。しまったぁ!!!!

ジムから戻った直後に、ドコモのメイン携帯がない事に気付く。

バイブレーターになっているので、どうせカバンか服のポケットだろう。
と嫁の携帯やもう一台のauからかけるも、
それらしき振動音は全く聞こえない…。
何度やっても留守電になってしまう。

思い当たる場所をくまなく探すも、見つかる気配はない。

確かに出る直前には携帯を見た。時間を確認する為に手に持ったのだ。
しかし、帰宅したら見つからない。

これはマズイな、チャリで戻る途中、どこかで落としてしまったのだろうか…。

いや待て! まだ近くのはずだ。マンション内の通路やエレベータ。
…チャリのカゴにでも入っているだろう♪
と共用部分を探しに行くも…ない。

微かな期待は見事に裏切られる。

...
..
.

しっ…しまった。本格的にヤバイ!!

返信してないメールが何通もあるし、電話も何本か入っているだろう。
それ以前に、今このタイミングで携帯そのものがなくなるのは痛すぎる…。
参った! どうしよう(汗)

それでも嫁には平静を装い、強がってみる。

「電話帳はネットワーク保存サービスに入ってるから平気だし、
 あんな古い機種なくなっても平気だよ! ちょうど良かったよ♪」

しかし気持ちは逆だ。

前者はタイムラグがあるので、保存後の最新データにはならない。。
新しい機種を買うにしても、後々の手続き考えると面倒…。


本心としては、最悪な気持ちであった。
(嫁はそれを察していたらしいので、強がるだけムダだったと判明)


駄目元で外に出て、今来た道を引き返し徒歩で探してみる事とした。
(GPS非対応なので電源が入っていても場所は特定できない)


時計の針は夜7時を回り、周囲は真っ暗になっていた。

暗い道端を探して歩いた所で、あんな小さな携帯など見つかる訳がない。
鉱山からダイヤモンドを発掘するようなものだろう。

それでも諦められずに、微かな手がかりはないか?
と何度も無くなった携帯に電話をかけてみる。


反応はない。
...
..
.

ヘッドライトの光が眩しい。

寒い…。


なぜ自分は、この時間に、こんな怪しげな行動を取らねばならないのだろう?

不注意で携帯を落としてしまった事に対し、腹立たしくなる。

「もうダメだ…。諦めよう!!」

気を取り直して、せっかく外に出たのだからと、近くの激安スーパー「ベルクス」に寄る。

「見つからないから探すの止めたよ。ベルクス行くから何か欲しい物はある?」

auから嫁に開き直りの電話報告…。

意味もなく指定外の食材を買い込む。




ここで突然だが…携帯を落とすリスクとは何だろう?

答えは、悪用される危険があると言う事。
個人情報が瞬く間に広がる恐れがあるという事。
その他枚挙に暇がなく、悪い事のオンパレードだ。

それを防ぐ為に、キャリアに連絡しストップさせる手段が一般的ではある。
(カードの使用停止と同様)

●NTT docomo:電話機の紛失・盗難などによるサービスの利用一時中断
0120-524-360
0120keitai


しかし私は、人の悪意ではなく、善意を信じていた。

人の善意に賭けてみようと思った。


そう。

脳裏には、


広島で落としたデジカメが、二週間後に幕張で戻ってきた
奇跡のデジカメ物語(MiracleBrother)がモヤモヤと浮かんでいた。



甘いとは思うが
・落としたのならば誰かが拾ってくれる(だろう)
・広い主は良い心を持った人間(だろう)

・結果、何らかの手段で携帯は戻ってくる(だろう)


そんな気持ちが60%くらいあった。
(結構高いなオィ!)


よって、すぐドコモに連絡し、サービスを中断するという考えは浮かばなかった。
(やるにしても深夜にしようと思っていた)

[後編に続く]