いつものようにエレベーターに乗ろうとボタンを押しても、全く反応しない。

張り紙に気付く。

そうか! 今日のこの時間帯は点検中。
稼動するのは、荷物運搬用の一台のみである。

ところが、無常にも最後の一台は下降した直後だった。

ふと考える。

非常口の階段で行こう!!


この辺で、我が家に来た事のある者なら、
それがいかに無謀な選択肢であるか分かるであろう…。
扉を開いた先に広がるは、気の遠くなる世界。

同じ事の繰り返しで、下れど下れど全く終着が見えない…。

窓もない閉鎖的な空間に「カツ カツ カツ」と、靴の音だけがこだまする。

孤独な旅が続く。

あれからどのくらいの時が経過しただろう?


...
..
.

スタートから5分後、やっとゴールに辿り着く事ができた。



普通のペースだったので、予想以上に時間がかかってしまったが
良い運動にはなったと思う。

上りは絶対エレベーターにしよう!!

戻る頃には点検が終わっている事を祈る。

...
..
.

と書いて実は戻ってきた。

まだ点検中だったが、ラッキーな事にすぐに来て1人で乗れた。

が、突然「ガクン!」と中が揺れる。

頭上のスピーカから

「失礼します。こちら防災センター。」

「電源を切り替えますのでしばらくお待ち下さい」

またガクン!

防災「大丈夫ですか?」


拓「はい。なんとか。」


上昇中だったのに、また下まで戻る。

1階を表示したまま全く動かない…。

と思ったらガーっと扉が開いて停止。なんじゃそりゃ〜


再度扉を閉め、再び上昇するハメになった。

ちょっとした時間のロスではあったが、
まさか上昇中のエレベータの中でリアルタイムに電源が切り替わるとは!!

なかなか面白い体験が出来た!と上機嫌な私であった♪

それにしても、エレベータの電源までも冗長化されているとは。

ITの世界で言う所のRAID1のHDDや、UPSになった気分である。


●今回の件で感じた事
本当の災害の事を考えるとちょっと恐怖である。

でもそれは都内全域の一般マンションやオフィスも同様であり、
「家に帰れるか?」が最も大きな問題になるだろう。

昨日の首都圏への通勤ラッシュを考えると、
帰宅難民やオフィス宿泊者が大多数となるのは明白だ。

そう考えると、都会でない所にオフィスを構えるのも理に適っているとは思う。
全国の社長さん。都会でなく地方や実家に会社を作りましょう。

ひいてはそれが、地域貢献になり活性化に結びつくでしょう。

私はそれが目標の一つです。

首都圏が全てではないと思っています。

(…賃料も手軽ですしね♪)